【書籍】「Disney VILLAINS もう一つの『リトル・マーメイド』 アースラの秘密の恋」読了 (2022年10月)

こんにちは,ドナルド・だっくんです。

「Disney VILLAINS もう一つの『リトル・マーメイド』 アースラの秘密の恋」 (ISBN978-4-06-527998-4)を読了

ようやく秋めいてきたような気がする今日この頃。
東京ディズニーリゾートへ行くにしても,スポーツをするにしても,何をするにも良い季節。
夜長の秋,読書の秋ということで講談社KK文庫の「Disney VILLAINS もう一つの『リトル・マーメイド』 アースラの秘密の恋」を読み終えましたので,その感想を記します。

映画『リトル・マーメイド』のヴィランであるアースラの秘密の恋の話というのは,正直,ちょっと想像するのが難しく,どんな感じになるのかと思いながら読み進めました。

もう一つの『リトル・マーメイド』というだけあって,ディズニー映画『リトル・マーメイド』を彷彿とさせるような場面もあり,何となく絵を想像しながら楽しめる感じ。

アースラが恋する相手というのが,何とも良く,プリンス・プリンセスのストーリーではないけれど,そこがこの本の面白さかと思います。

前半は恋の話で読ませる感じですが,後半は謎解きと言いますか,ミステリー要素も出て来て,一気に読ませるような展開。

そして,終盤からエピローグでは,アースラがヴィランであったことを忘れさせるような,でも,一方でこうして完全なヴィランになったのかもしれない,とも思わせるような,この物語の締めくくりに相応しい幕引き。

とても面白く,『リトル・マーメイド』が好きな方には,お勧めの一冊です。
とは言うものの,アースラ以外はほぼこの書籍のオリジナルキャラクターですので,注意は必要。

対象年齢は小学中学年からということですが,ほとんどの漢字にふりがなが振られており,読むことだけであれば,小学低学年でも可能かもしれません。ただし,結構難解な言葉はあります。

また,本作ではギリシャ神話に関する記述があり,その辺りの知識があると,より深く楽しめるのではないかと思います。

この講談社KK文庫の「Disney VILLAINS」はシリーズ化されるようで,2022年11月には「Disney VILLAINS もうひとつの『美女と野獣』 偽りだらけのガストン」が発売されるので,そちらも楽しみにしています。